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トイレがつまった!ご自身でできる直し方と注意点を解説

トイレがつまった!ご自身でできる直し方と注意点を解説

「トイレがつまっていて、今すぐに直したい!」と、この記事にたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
トイレがつまると焦ってしまうものですが、慌てて誤った対処をすると、かえって症状が悪化するおそれがあります。

本記事では、トイレのつまりを直すための10通りの方法を解説していきます。
ご自身の状況に合った対処法を確認し、無理のない範囲で試してみてください。

目次

トイレがつまる原因

トイレのつまりを直すには、原因に合った対処が必要です。
原因によって効果的な方法が異なるため、まずは、“なぜつまってしまったのか”を解明するところから始めましょう。

トイレがつまる原因

  • 原因①トイレットペーパーを大量に流した
  • 原因②水に溶けない異物を流した
  • 原因③流す水量が少ない
  • 原因④汚れが溜まっている

原因①トイレットペーパーを大量に流した

トイレットペーパーは本来トイレに流しても問題ないものですが、一度の使用量が多過ぎると、つまりを引き起こすことがあります。
さらに、節水を意識して水量を意図的に減らしている場合には、トイレットペーパーが十分に流れず、つまりのリスクが一層高まります。

また近年では、流せるタイプの掃除用シートやおしりふきといった製品も普及していますが、これらも使用方法によっては注意が必要です。
水に溶ける素材で作られているとはいえ、一度に何枚も流したり、頻繁に使用したりすると、排水管内に残り、つまりの原因となります。

原因②水に溶けない異物を流した

水に溶けない異物を流すことも、トイレをつまらせる原因の一つです。
たとえ、イヤリングや子どものおもちゃといった小さなものであっても、トイレに落としてしまうと、排水管内にとどまりつづけ、つまりの原因となります。

また、オムツや生理用ナプキン、ペット用シーツといった製品も、トイレに流さないように注意してください。
これらには吸水性の高い素材が使用されているため、時間が経つほどトイレのつまりが深刻化します。

原因③流す水量が少ない

節水意識の高まりから、トイレットペーパーや大便を小洗浄で流す人もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの行為も、トイレのつまりを発生させる原因となります。

トイレの洗浄機能は、排泄物の種類に応じて“大小”を分けて使用することで、適切な水量で流せるように設計されています。
本来、大洗浄で流すべきものを小洗浄で処理すると、水の勢いが足りず、排泄物が排水管内にとどまり、トイレをつまらせてしまうということも覚えておきましょう。

原因④汚れが溜まっている

トイレのつまりは、便器や排水管内に蓄積した汚れによっても引き起こされることがあります。
これは、付着した汚れにトイレットペーパーや排泄物が引っかかり、水の流れが悪くなるためです。

なかでも特に注意したいのが、“尿石”です。
尿石は、尿に含まれるカルシウム分が固まってできるもので、便器の黄ばみや悪臭の原因にもなります。
一度こびり付くと非常に落としにくく、洗剤やスポンジではなかなか除去できません。

トイレのつまりを直すための準備

原因を特定できたら、トイレのつまりを直すための作業に入る前の準備に取りかかりましょう。
適切に準備しておけば、作業中のトラブルや二次被害を防ぐことができます。

トイレのつまりを直すための準備

  • ウォシュレットの電源コードを抜いておく
  • 止水栓を閉める
  • 床にビニールシートや新聞紙を敷いておく

ウォシュレットの電源コードを抜いておく

ウォシュレットが設置されている場合は、作業を始める前に電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。

作業中に濡れた手で電源周りに触れると、感電する危険性があります。
また、漏電を防ぐためにも、電源プラグやコンセントに水がかからないよう十分に注意してください。
不安であれば、ビニール袋などを活用してコンセント部分を養生しておくと安心です。

止水栓を閉める

トイレのつまりを直す作業を行う前には、止水栓を閉めます。
止水栓を開けたまま作業をすると、誤ってレバーに触れた場合に水が流れ出し、便器から溢れてしまうためです。

止水栓は、トイレタンクに水を送る給水管に取り付けられており、一般的に床や壁の周辺に設置されています。
また止水栓の多くは開閉部分がマイナス溝となっているため、マイナスドライバーを使用して、時計回りに回すことで閉まります。
閉めたあとは、水が完全に止まっていることをご確認ください。
一度レバーを操作して水を流し、そのあとトイレタンクに水が補充されなければ、止水できている証拠です。

床にビニールシートや新聞紙を敷いておく

トイレのつまりを直す前に、床を養生しておくことも大切な準備の一つです。
具体的な方法としては、床全体にビニールシートや新聞紙を敷いておくとよいでしょう。

作業を行っているときは、水が飛び散ることがあるほか、予期せぬ水漏れが起こる可能性もゼロではありません。
こうした事態に備えて保護しておけば、床が水浸しになるのを防ぐことができます。

トイレのつまりを直す方法

それではここから、トイレのつまりを直す方法を紹介します。
ご自身の状況に合った方法を確認して、お試しください。

トイレのつまりを直す方法

  • 方法①しばらく放置してから流す
  • 方法②トイレに水を流し込む
  • 方法③トイレにお湯を流し込む
  • 方法④重曹と酢を活用する
  • 方法⑤洗剤を使用する
  • 方法⑥ラバーカップで異物を除去する
  • 方法⑦真空式パイプクリーナーを使用する
  • 方法⑧専用のワイヤーで異物を除去する
  • 方法⑨針金製のハンガーを活用する
  • 方法⑩異物を直接拾い上げる

方法①しばらく放置してから流す

トイレのつまりは、しばらく時間をおくことで自然に解消される場合があります。
これは、つまっているものが時間とともに解れたり溶けたりして、流れやすい状態に変化することがあるためです。

ただし、時間をおいているあいだも、状況が悪化していないかどうかを確認することが大切です。
特に水位や排水音の変化には注意して、こまめに様子をみましょう。

方法②トイレに水を流し込む

トイレットペーパーや排泄物などによるトイレのつまりは、以下の手順に従い、バケツを使用して便器に水を流し込むことで解消できる場合もあります。

手順

  1. 便器内の水位が高い場合は、中の水を汲み出す
  2. バケツに水を入れる
  3. やや高い位置から、便器の排水口を狙って勢いよく注ぐ
  4. 水がスムーズに流れるようになるまで繰り返し行う

オムツや生理用ナプキンなど、水に溶けない異物が原因の場合は、この方法では対処できないため、方法⑧~⑩のいずれかをお試しください。

方法③トイレにお湯を流し込む

水に溶けるものが原因でトイレがつまっているときは、お湯を使用した方法も効果的です。
手順は、以下をご確認ください。

手順

  1. 便器内の水位が高い場合は、中の水を汲み出す
  2. 40〜60℃程度のぬるま湯を用意する
  3. 便器の排水口に向けて、お湯を注ぐ
  4. 30分〜1時間ほど放置する
  5. バケツで水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認する
  6. 解消されていない場合は1~5を繰り返し行う

使用するお湯の温度は40~60℃が目安で、100℃近い熱湯は避けましょう。
便器の多くは陶器製のため、急激な温度変化でひび割れたり、破損したりするリスクがあります。

方法④重曹と酢を活用する

つまりの症状が軽い場合は、重曹と酢を使用した方法も試してみるとよいでしょう。
この2つを組み合わせると化学反応によって炭酸ガスが発生し、トイレットペーパーや排泄物、尿石などを分解する効果が期待できます。

用意するものと手順は以下の通りです。

用意するもの

  • 重曹:約50g
  • 酢:約100ml
  • 50℃程度のお湯:便器の半分ほどの水位になる量

手順

  1. 便器の排水口に重曹をふりかける
  2. 重曹の上に酢を注ぐ
  3. 発泡し始めたら、50℃程度のお湯を静かに注ぐ
  4. 1時間ほど放置する
  5. バケツで水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認する

この方法は、アルカリ性・酸性の性質を利用した掃除方法です。
トイレの素材や構造によっては、この方法が適さない場合があるので、各メーカーの取扱説明書を事前にご確認ください。

方法⑤食器用中性洗剤を使用する

家庭にあるもので手軽に試せる方法としては、食器用中性洗剤を使用した方法も挙げられます。
この方法も、トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けるものがつまっている場合に有効です。

手順

  1. 便器内の水位が高い場合は、中の水を汲み出す
  2. 100ml程度の食器用中性洗剤を便器の排水口にゆっくりと注ぐ
  3. 45℃程度のお湯を便器の半分ほどの高さまで静かに流し入れる
  4. 20分~1時間ほど放置する
  5. バケツで水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認する

食器用中性洗剤を使用した方法を試す際は、ほかの洗剤と絶対に混ぜてはなりません。
洗剤の種類によっては、混ぜることで有毒ガスが発生し、命に関わる事故につながるおそれがあります。

方法⑥ラバーカップで異物を除去する

ラバーカップは、トイレのつまりを解消するための便利な道具です。
長い柄の先にゴム製のカップが付いたシンプルな構造で、排水口に密着させてから押し引きすることで、つまりを除去する仕組みとなっています。

低度から中度のつまりであれば、以下の手順に従ってラバーカップを使用するだけで、解消できる可能性があります。

手順

  1. 便器の上面から10cmほど低くなるように水量を調整する
  2. 便器の排水口にラバーカップを密着させる
  3. 勢いよく引く
  4. バケツで水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認する
  5. 解消されていない場合は1~4を繰り返し行う

ラバーカップは、水に溶けるものが原因のつまりに効果的です。
水に溶けない異物が原因の場合に使用すると、かえって排水管の奥に押し込んでしまい、つまりの悪化につながります。
この場合は、無理に除去しようとせず、水道修理業者に相談してください。

方法⑦真空式パイプクリーナーを使用する

ラバーカップよりも効果が期待できるのが、“真空式パイプクリーナー”とよばれるアイテムです。
ポンプ構造になっており、吸い上げる力と押し下げる圧力の両方を使用して、トイレットペーパーや排泄物といったつまりの原因を効率よく除去できます。

真空式パイプクリーナーを使用してトイレのつまりを直す際の手順は、以下をご参照ください。

手順

  1. 便器の上面から10cmほど低くなるように水量を調整する
  2. 真空式パイプクリーナーのハンドルを空中で押し込んでおく
  3. 便器の排水口にカップ部分を密着させる
  4. 勢いよくハンドルを引く
  5. バケツで水を流し、つまりが解消されたかどうかを確認する
  6. 解消されていない場合は1~4を繰り返し行う

真空式パイプクリーナーのハンドルは、必ず水に入れる前に押し込みましょう。
水中で押し込むと汚水が飛び散り、周囲を汚してしまう可能性があります。

方法⑧専用のワイヤーで異物を除去する

ワイヤー式のトイレ用クリーナーは、排水管に溜まった異物を物理的に除去するためのものです。
以下の手順を参考に、先端の金属ヘッドを使用してつまりの原因を除去すれば、スムーズに排水できるようになるでしょう。

手順

  1. ワイヤーの先端を便器の排水口に挿し込む
  2. ハンドルを回して排水管内へとワイヤーを押し進める
  3. 先端が異物に当たったら、それを崩すようにワイヤーを前後に動かす
  4. ワイヤーを引き抜き、バケツで水を流してつまりが解消されたかどうかを確認する

陶器や樹脂でできた便器は非常にデリケートなため、ワイヤーの扱いには注意が必要です。
もしもトイレの表面に傷を付けてしまうと、そこに汚れや細菌が付着し、衛生面に悪影響を及ぼすことがあるため、慎重に作業してください。

方法⑨針金製のハンガーを活用する

家庭に針金製のハンガーがある場合は、ワイヤー式のトイレ用クリーナーの代わりとして使用し、トイレのつまりを解消することも可能です。
ハンガーを使用する際の手順は、以下の通りです。

手順

  1. ハンガーのフック部分をペンチで切り落とす
  2. 真っすぐに伸ばして棒状にする
  3. 片側の先端に輪っかを作る
  4. 輪っかにしたほうを便器の排水口に挿し込む
  5. 先端が異物に当たったら、それを崩すようにハンガーを前後に動かす
  6. ハンガーを引き抜き、バケツで水を流してつまりが解消されたかどうかを確認する

ハンガーがうまく曲がらずに奥まで届かない場合に、無理に押し込むのは避けてください。
力を入れ過ぎるとハンガーが便器内で折れる可能性があるほか、便器の表面に傷が付くおそれもあります。

方法⑩異物を直接拾い上げる

つまったものが手の届くところにある場合は、直接拾い上げるのも、つまりを直す手段の一つです。
この方法が有効になりえるのは、金属・プラスチック・ゴム・布などの不溶性の固形物が、手前でつまっている場合です。

作業する際はゴム手袋を必ず着用し、異物を奥に押し込まないよう慎重に除去しましょう。

トイレのつまりを直す際の注意点

トイレのつまりを直す際、誤った方法で対処すると、状況が悪化したり故障の原因になったりすることがあります。
安心して作業を進めるために、以下の注意すべきポイントもしっかりと確認しておきましょう。

注意点①つまりの原因に合わせて対処する

トイレのつまりを解決するには、まず原因を正しく見極めることが重要です。

つまりの原因によって直し方が異なるため、適さない方法を試すとかえって状況を悪化させてしまうかもしれません。
焦って行動する前に、つまりの程度や水位の異常、床の濡れの有無などをしっかりと確認したうえで、原因に合った対処法を実施しましょう。

注意点②洗剤は用法・用量を確認して使用する

トイレのつまりへの対処に洗剤を扱う場合は、表示されている使用方法や分量を必ず守ってください。
繰り返しになりますが、誤った方法で使用すると有毒ガスが発生し、体調不良を引き起こすおそれがあるほか、命に関わる重大な事故につながる危険性もあります。
安全に作業を行うためには、取扱説明書をよく読み、正しく使用することが肝要(かんよう)です。

トイレのつまりを放置するとどうなる?

先ほどトイレのつまりを解消する方法として、放置することを挙げましたが、適切な方法のもと対処しないと状況が悪化するおそれがあります。
ここでは、トイレのつまりを放置することで起こりうる問題について解説します。

トイレのつまりを放置するとどうなる?

  • トイレの水が逆流するおそれがある
  • トイレの故障につながる
  • 近隣住民との関係に悪影響を及ぼす可能性がある

トイレの水が逆流するおそれがある

「トイレの流れが悪いかも……」と思っていながら、対処せずに放置していると、つまりが悪化し、水が逆流して便器から溢れ出てくることがあります。
便器内の水が外に漏れてしまえば、床や壁に染み込み、後始末に大きな手間がかかります。
またそれだけでなく、下水とつながった便器内の水には、さまざまな雑菌が含まれているため、健康に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

つまりや流れの悪さに気づいたら、たとえ低度であっても油断せず、早めに対処することが重要です。
初期段階であれば、大きな被害に至る前に衛生的かつ安全に対応できます。

トイレの故障につながる

ウォシュレットやヒーター機能付きのトイレでは、つまりを放置したことが原因で水が逆流すると、トイレそのものが故障するという事態にもなりかねません。
というのも、こうしたトイレには精密な電気部品が使用されており、水が内部に入り込むことで電気系統に不具合を起こす可能性があるためです。

水没によってノズルの水圧が低下したり、保温機能が作動しなくなったりするだけでなく、最悪の場合、内部の電子基板が損傷し、修理が困難になるケースもあります。

近隣住民との関係に悪影響を及ぼす可能性がある

トイレのつまりを放置したことで、水が逆流して便器から溢れ出てしまうと、近隣住民とのトラブルにつながるおそれもあります。

特に集合住宅の場合、床に染み込んだ水が階下に漏れ出し、別の部屋にまで悪影響を及ぼすケースも珍しくありません。
ご自身の部屋の水漏れが原因で、階下の壁紙や床材が傷んだり、家具・家電に水がかかったりすると、損害賠償を請求される可能性も十分に考えられます。
また、直接的な浸水被害がなかったとしても、汚水による悪臭が発生して周囲に迷惑をかけることもあるため油断は禁物です。

このように、トイレのトラブルはご自身だけの問題では済まされないケースが多々あるため、早めの対応が被害の拡大を防ぐということを覚えておきましょう。

トイレのつまりのサイン

ここからは「トイレの使用時に違和感はあるけど、つまっているのか判断できない」という方に向けて、トイレがつまる予兆をお伝えします。
つまりのサインに早めに気づくことで、深刻なトラブルへの発展を未然に防げます。

トイレのつまりのサイン

  • サイン①水が流れにくい
  • サイン②水を流すと便器内の水位が上がる
  • サイン③便器内の水位が下がっている
  • サイン④水を流す際に異音がする

サイン①水が流れにくい

トイレのつまりのサインとしてまず挙げられるのは、水が正常に流れないことです。
水が流れていかない様子をみて、トイレのつまりに気づく方も多いでしょう。

通常、レバーを回すとトイレタンクの中の水が便器内に放出され、そのまま排水口を通って下水に流れていきます。
しかし、つまりが発生していると水がうまく排出されず、便器内にとどまってしまいます。

サイン②水を流すと便器内の水位が上がる

トイレの水を流したときに、便器内の水位が普段よりも高くなっていたら、排水がうまくいっていないサインかもしれません。

大量のトイレットペーパーや、本来トイレに流すべきでない異物などを流した記憶がある場合は、排水管内でつまりが起きていることが考えられます。
このような状態では水がなかなか排出されず、便器内にとどまりつづけ、最悪の場合には汚水が溢れ出すリスクも生じます。

サイン③便器内の水位が下がっている

通常、トイレの便器内には、悪臭や害虫を防ぐための“封水”とよばれる水が、一定量溜まっているものです。
しかし、排水管内でつまりが発生していると、この封水の水位が下がってしまうことがあります。

水を流しても水位が極端に低いままだったり、異臭がしたりするようであれば、つまりが起きている可能性が高いといえるでしょう。

ただし封水は、トイレを長期間使用しないことで減るケースもみられます。
この場合は単に蒸発しているだけかもしれませんので、一度水を流してみて、封水が元通りに溜まれば問題ありません。

サイン④水を流す際に異音がする

トイレのつまりは、水の流れや水位の変化だけでなく、便器から聞こえる音によって気づけることもあります。

たとえば、水を流したときに「ゴボゴボ」「コポコポ」といった、普段はしないような音がした場合は注意が必要です。
こうした音がするときは、水と一緒に空気が排水管を通り、排水の流れに異常が起きている可能性が高いといえます。

異音にくわえて、水の流れがいつもより遅かったり、途中で止まったりする場合は、排水管の中でつまりが発生しているサインと考えられます。

トイレのつまりを予防する方法

本記事をご覧いただき、無事にトイレのつまりを解消できた方もいらっしゃるかもしれません。
今後は同じトラブルを繰り返さないよう、以下のポイントを意識しましょう。

トイレのつまりを予防する方法

  • 方法①一度に大量のトイレットペーパーを流さない
  • 方法②トイレに必要のないものを持ち込まない
  • 方法③誤った節水方法に気をつける
  • 方法④便器や排水管を定期的に掃除する

方法①一度に大量のトイレットペーパーを流さない

一度に流せるトイレットペーパーの量は、5m程度が一般的な目安といわれています。
これよりも使用量が多くなる場合は、数回に分けて流すか、ウォシュレットを併用するなどして、排水に負担をかけないようにしましょう。

また、“流せる”と記載された掃除用シートやおしりふきも、大量に流すのは避けてください。
たとえ水に溶けやすい素材であっても、トイレがつまる可能性はゼロではありません。
特に、髪の毛やホコリなどが付着していると排水管に引っかかりやすくなるため、可燃ごみとして捨てるのが望ましい対応です。

方法②トイレに必要のないものを持ち込まない

つまりを未然に防ぐには、トイレに不要なものを持ち込まないことも大切です。
スマートフォンや鍵、ポケットに入れていた小物などをうっかり便器の中に落としてしまい、それが排水口や排水管に引っかかると簡単には除去できません。
無理に自力で除去しようとして、奥へ押し込み、かえって状況が悪化することもあるでしょう。

トイレ内に、“ものを置かない・持ち込まない”という習慣を身に付ければ、つまりや故障のリスクを大きく減らせます。

方法③誤った節水方法に気をつける

日頃から節水を心がけている方は、その方法が本当に適切かどうか、今一度見直してみましょう。

たとえば、節水を意識するあまり、大便のときにも小洗浄で流してしまってはいないでしょうか。
トイレのつまりは、流す水の量が不足している場合にも発生する可能性があります。
そのため、排泄物の種類に応じて、大洗浄と小洗浄をきちんと分けて使用することが大切です。

また、節水のためにトイレタンク内にペットボトルや節水グッズを入れる方法もありますが、つまりを防ぐという点ではおすすめできません。
この方法も洗浄に必要な水量が足りず、トイレットペーパーや排泄物が排水口に残ってしまい、つまりの原因となりえます。

誤った節水方法を避けることで、つまりによる思わぬ出費も防げます。

方法④便器や排水管を定期的に掃除する

トイレのつまりを防ぐには、便器や排水管を定期的に掃除することも肝要です。

特に、こびり付いた尿石は放置すると通常の掃除では除去できなくなることがあるため、早い段階での定期的な掃除が効果的な予防方法となります。
すでに汚れが落ちにくくなっている場合や、水の流れに違和感がある場合は、ご自身で無理に除去しようとせず、水道修理業者への相談を検討しましょう。

トイレのトラブルを防ぐメンテナンス

ここまで、トイレのつまりの直し方や予防方法について紹介してきましたが、トイレのトラブルは、つまりだけではありません。
予期せぬ故障や水漏れといった不具合を防ぐには、日頃からメンテナンスを行うことも欠かせないポイントです。
以下では、トイレを快適に使用しつづけるために心がけたい、基本的なメンテナンス方法を解説します。

トイレのトラブルを防ぐメンテナンス

  • トイレタンク内の掃除
  • 便器の掃除
  • 排水管の状態チェック
  • トイレ内の換気
  • ウォシュレットのフィルターの掃除
  • 止水栓の動作

トイレタンク内の掃除

トイレタンクの中は、水垢やカビが発生しやすい場所です。
定期的にフタを開けて中を確認し、汚れている場合は軽く掃除を行いましょう。
トイレタンク内を清潔に保つことで、嫌なニオイの発生や部品の劣化を防ぎ、トイレを快適に使用しつづけられます。

また掃除する際は、トイレタンク内の水が止まらずに便器側に少しずつ流れていないか、また部品の劣化や破損がないかどうかもあわせてご確認ください。
これにより、水漏れの早期発見につながります。

便器の掃除

便器には水や汚れが直接付着するため、どうしても雑菌が繁殖しやすくなります。
トイレ掃除専用の洗剤やブラシを使用して、こまめに手入れすることを心がけましょう。

定期的に掃除すれば、汚れや雑菌の蓄積を防いで、清潔な状態を保てます。
便器のフチの裏側や奥など、目に入りにくい部分も丁寧に掃除することが大切です。

排水管の状態チェック

トイレのトラブルを防ぐには、排水管内の定期的なチェックも行いたいところです。
しかし排水管内の掃除をご自身で行うことは難しいため、数年に一度は水道修理業者に洗浄を依頼するとよいでしょう。

水道修理業者に洗浄してもらうことで、つまりの予防はもちろん、水の流れがスムーズになり、トイレを快適に使用できます。

トイレ内の換気

トイレは湿気がこもりやすく、床や壁、便器のフチなどにカビが発生することがあります。
使用後は換気扇を回したり窓を開けたりして、空気を入れ替えましょう。

また換気扇の掃除も定期的に行うことで、効率的な湿気対策が可能です。

ウォシュレットのフィルターの掃除

ウォシュレットを使用している場合は、フィルターの手入れも忘れずに行いましょう。

取扱説明書をよく確認しながら、フィルターの状態を定期的にチェックし、汚れがあれば掃除、または交換してください。
フィルターのメンテナンスを行うことで、故障や水漏れといったトラブルを未然に防ぎ、長く快適に使用しつづけられます。

止水栓の動作

止水栓は、トイレでトラブルが起きたとき、水の流れを止めるために不可欠な部品です。
いざというときにきちんと機能するよう、普段から定期的に開け閉めして、スムーズに動くかどうかを確認しておいてください。

止水栓は、経年劣化によって固くなったり、水漏れのリスクが高まったりすることもあるため、動きが悪い場合は早めの交換を検討しましょう。

ご自身で直せない場合は水道修理業者に依頼する

本記事で紹介したトイレのつまりを直す方法を試しても改善しない場合は、早めに水道修理業者に依頼することをおすすめします。

無理に自力で解決しようすると、便器や排水管を傷付けたり、つまりの原因を奥へ押し込んでしまったりする可能性があります。
また、「何が原因でつまっているのかわからない」という場合も、自己判断で対応するのは控えましょう。
見えない場所で異物が引っかかっている可能性もあり、放置すれば水漏れや逆流といったさらなるトラブルを引き起こしかねません。

問題が深刻化する前に水道修理業者に依頼することで、余計な修理費や不便を防げます。

トイレのつまりの修理にかかる費用相場

トイレのつまりの修理を、水道修理業者に依頼する場合の費用相場は、6,000~12,000円程度です。

ただし、これはあくまでも目安であり、つまりの原因や作業内容によって金額は変動します。
異物を誤って流してしまい、便器を取り外さなければならない場合には、30,000~50,000円ほどの修理費用がかかることもあるでしょう。
また、エリアによっては4,000円程度の出張費、夜間や深夜の対応になると、追加で3,000~10,000円程度の割増料金が発生することもあります。

たとえば、とうきょう水道職人に依頼する場合、作業料金と出張費(3,300円/1回)の合計が修理費用となります。
トイレのつまりの修理にかかる作業料金の目安は、以下の通りです。

とうきょう水道職人におけるトイレのつまりの修理にかかる作業料金の目安

つまりの程度 作業内容 作業料金
低度 薬品洗浄 5,500円~
中度 高圧ポンプなど 26,400円~
高度 トイレ着脱工賃など 55,000円~

 

以下の公式ホームページにて具体的な修理の事例を掲載しておりますので、ご参照ください。

よくあるトイレのつまりのケースと作業料金

水道修理業者を選ぶ際のポイント

「自力で直せなかったから業者に依頼したいけど、どこを選べばいいのかわからない……」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで以下では、安心して依頼できる水道修理業者を選ぶために、事前にチェックしておきたいポイントを解説します。

水道修理業者を選ぶ際のポイント

  • ポイント①水道局指定工事店かどうかを調べる
  • ポイント②実績が豊富な業者を選ぶ
  • ポイント③アフターフォローの内容に着目する
  • ポイント④複数の業者で相見積もりを取る
  • ポイント⑤費用の内訳や修理内容が明確かどうかを確認する

ポイント①水道局指定工事店かどうかを調べる

水道修理業者を選ぶ際の判断基準の一つが、“水道局指定工事店”であるかどうかです。
水道局指定工事店とは、名前の通り、各水道局から正式に指定された水道修理業者のことを指します。

上水道・下水道の工事を安全かつ適切に行うには、高い技術力や正確な作業管理能力が必要です。
これらが一定の基準を満たしているかどうかを判断するために、“指定工事店制度”とよばれる仕組みが設けられています。
同制度の認定を受けるには、自治体への申請にくわえ、いくつかの条件をクリアする必要があるため、水道局指定工事店として認められた業者は信頼性が高いといえるでしょう。

もちろん非指定の水道修理業者であっても、豊富な経験と実績を持つところは多く存在します。
しかし、対応できる工事の種類が異なる可能性もあるので、より安心して依頼したい場合は、水道局に指定された水道修理業者を選ぶことをおすすめします。

ポイント②実績が豊富な業者を選ぶ

トイレの修理を依頼する際は、“信頼できる水道修理業者かどうか”を見極めることも重要です。
信頼性を判断するうえでは、これまでの修理実績や提供される保証内容、営業歴などが参考になります。

これまでに対応したトラブルの種類や件数、その解決までの記録を水道修理業者に確認することは、技術力や信頼性を判断するうえで非常に役立ちます。
また、営業歴が長く、安定した実績があるほど、信頼できる可能性が高いといえるでしょう。

ポイント③アフターフォローの内容に着目する

アフターフォローの充実度も、水道修理業者を選ぶうえでチェックしておきたいポイントの一つです。

修理後に不具合が発生した際、電話やメールですぐに相談できる、あるいは必要に応じて現場に駆けつけてくれる水道修理業者であれば、いざというときも安心です。
また、定期的な点検サービスを提供している水道修理業者を選ぶことで、トラブルの早期発見・予防にもつながります。

ポイント④複数の業者で相見積もりを取る

水道修理業者をはじめから一社に絞って「この業者は信頼できる」と判断するのは、なかなか難しいものです。
そのため、まずは相見積もりを取って、複数の業者を比較検討しましょう。

複数の業者から見積もりを取ることで、提示された費用や修理内容が妥当かどうかを見極められます。
もしも相見積もりを強く拒んだり、それを妨げようとしたりする業者がいれば、その段階で依頼を見送る判断材料にもなります。

ポイント⑤費用の内訳や修理内容が明確かどうかを確認する

水道修理業者から見積もりを受け取った際は、その費用の内訳や修理内容が、明確で納得できるかどうかをきちんと確認することが大切です。

トイレのつまりの修理では、原因や状況、トイレの型式、設置場所の環境などによって、費用や作業内容が大きく変動します。
実際に現場の状況を確認しなければ、正確な金額は算出できないのが実情です。
そのため、作業を始める直前や修理後に、追加料金やオプション費用を請求されるケースも珍しくありません。

想定外の請求を避けるためにも、見積もりを取る際には「追加料金が発生する可能性があるのか」「どんな場合に追加になるのか」などを事前に確認しておくと安心です。
「この作業では別料金が発生する可能性があります」といった注意事項を、事前に説明してくれる業者であれば、比較的信頼できるといえます。

トイレのつまりはとうきょう水道職人にお任せ

トイレのつまりの原因は、トイレットペーパーの流し過ぎや水に溶けない異物の流入、汚れの蓄積などさまざまです。
そのため原因に応じた適切な対処が、つまりを早期に解消するうえで非常に重要です。

トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けるものが原因の場合は、水やお湯を便器に流し込んだり、ラバーカップを使用したりして解消できる可能性があります。
水に溶けない異物が原因なら、専用のワイヤーで直接除去するのも一つの手段です。

本記事で紹介した方法を試しても「トイレのつまりが改善されない」という方は、とうきょう水道職人にぜひご相談ください。
確かな経験と技術を持つプロが、迅速かつ丁寧に水回りのトラブルを解決します。

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